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成績が上がらない!という保護者から塾へのクレームにどう対応する?

成績が上がらない!という保護者から塾へのクレームにどう対応する?

塾に通わせているのに成績が全然上がらない!!

この言葉、塾を運営されている方なら、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

塾側としては、「お子さんの問題でしょ…」と感じてしまうこともあるかもしれません。

しかし、ちょっと待ってください。

このクレームの裏には、保護者の方の お子さんの将来に対する不安や期待が隠されているケースが多いのです。

今回は、

  • クレームを言う保護者心理を読み解く
  • 「塾に通わせているのに全然成績が上がらない!!」とクレームが来たときの具体的な対応方法
  • 塾と保護者のコミュニケーション術
  • トラブル回避のための仕組み作り

について詳しく解説していきます。

目次

保護者心理を読み解く

クレームの裏には保護者特有の心理が隠れています。

それを理解することが、適切な対応への第一歩です。

期待と現実のギャップ

多くの保護者の方は

「塾に通わせれば成績がすぐに上がる」

と考えがちです。

しかし実際には、学力の向上には時間がかかります。

基礎力を築く段階が必要な場合もあるでしょう。

この 期待と現実のギャップが、クレームの原因となることが多いのです。

不安と焦り

保護者の方のクレームは怒りだけではありません。

子どもの成績が伸びないことへの不安や焦りの表れでもあります。

「子どもの未来を守りたい」
「良い高校、大学に行ってほしい」

そんな強い思いを持つ保護者の方に対して、 共感を示すことが大切です。

塾への期待

実は、クレームの裏には塾への期待も含まれています。

考えてみてください。

塾に期待していないのであれば、クレームを言うのではなく別の塾に移ればいいのです。

クレームを言うということは

この塾なら、なんとかしてくれるはずだ

という期待の裏返しとも言えます。

クレーム対応の具体的なステップ

「全然成績が上がらない!」とクレームがあった際、塾としてどのように対応すべきか、具体的なステップをご紹介します。

STEP①親身なヒアリング

まずは保護者の方のお話をしっかりと聞きましょう

感情的にならずに、冷静に受け止めることが大切です。

「お気持ち、お察しします」
「そう感じられるのは当然です」

など、 共感の言葉を添えることで、保護者の方の心を開きやすくなります。

ただし、 共感しすぎるのも問題です。

適度に共感しつつ、冷静に問題を分析していく視点を持ちましょう。

STEP②現状の共有と説明

保護者の方に納得していただくためには、事実に基づく説明が必要です。

保護者の方のお話を踏まえ事実確認を行いましょう。

「〇〇さんのおっしゃる通り、前回のテストでは点数が下がっていました」
「ただ、授業中の様子を見ると、集中力が増してきていると感じています」

のように、 具体的な事実を挙げることで、保護者の方の理解を深めることができます。

この時、保護者の方が

「自分が言ったことが間違っていると言うのか」
「塾の言い分を押し付けられている」

という 誤解を抱かないように注意しながら、

一方で、

  • 保護者の方の意見だけで事実と認めるのではなく、生徒や講師などの意見も聞く

という 客観的な視点も忘れないようにしましょう。

たとえ自分がよくわかっていたとしても「時間をいただいて確認します」と一度持ち帰り、改めて説明の場を設けるようにする方が丁寧な対応と映ります。

STEP③改善計画の提案

塾側に非がある場合は非を認め、謝罪しましょう。

「この度は、ご期待に沿えず、申し訳ございませんでした」
「ご指摘いただいた点、真摯に受け止め、改善に努めてまいります」

など、誠意をもって謝罪することで、保護者の方の怒りを鎮めることができます。


一方で、保護者の方が期待しているのは、問題の解決・改善 です。

より良い未来への具体的な解決策を提示しましょう。

  • 成績向上のための具体的な計画を提案する
    • 例:「次の1か月間は基礎計算を徹底的に見直し、その後応用問題に進む予定です」
  • 保護者の方にご協力をお願いし、家庭学習の進め方もアドバイスする
    • 例:「ご家庭では、毎日1ページ、計算問題を解く時間を設けていただけますでしょうか?」

STEP④短期的な成果の共有

長期的な成果を待つだけでなく 短期的な成果も共有しましょう。

例えば、

  • 小テストの結果
  • 授業中の発言回数
  • 宿題の提出率

などを、定期的に報告することで、保護者の方に安心感を与えることができます。

クレームに対して適切な対応をすることで、お客様がファンになってくださるというのはよくある話です。

ご自身の塾に期待を持って厳しい言葉をいただいたからこそ、その期待にしっかりと応える、もしくは期待以上のことをお返しすることで、ファンになってくださるのです。

そのような方は、口コミで他のお客さんを連れてきてくれることもあります。

「ピンチはチャンス」です!

塾と保護者の連携(コミュニケーション)の重要性

保護者の方と信頼関係を構築するためには、 適切な連携(コミュニケーション)が必要不可欠です。

定期的な保護者面談の実施

保護者面談は、多くの学習塾で実施されていると思いますが、保護者の方が疑問を抱く前に定期的に話し合いの場を設け学習状況を報告しましょう。

面談では、以下の3点を必ず伝えるようにしましょう。

  1. プラス面
    • 「〇〇さんは、最近授業で積極的に発言するようになりました」など、具体的な行動を挙げて褒める
  2. 課題
    • 「計算力はついてきましたが、文章問題の読解に課題が見られます」など、具体的な課題を明確に示す
  3. 今後の方針
    • 「文章問題の読解力を高めるために、読解の基礎となる語彙力強化に力を入れていきます」など、具体的な対策を伝える

プラスの事ばかり話してしまうと、「もう目標は達成されたので塾は必要ない」と感じてしまうかもしれません。

一方で、マイナスの事ばかり話してしまうと、「塾に行った成果がないのかもしれない」と考えてしまうかもしれません。

どちらにしても、塾を続けようという気持ちにはなりません。

継続して塾を続けたいと思ってもらうためには、 これまでの成長を伝えつつ、新たな課題を提示し、その課題に対して塾が適切な対策を取れることを伝えていきましょう。

目標設定と進捗共有

現実的な目標を、保護者の方・生徒と共有しましょう。

例:「3か月後に学校の定期試験で10点アップを目指します」

目標は、 具体的で測定可能なものが望ましいです。

そして、定期的に進捗状況を確認し、計画を必要に応じて見直しましょう。

この時に必ず

生徒がそれをやりたいのか
やれそうなのか

を確認しましょう。

生徒が「できない」と思っていることは達成することができません。

家庭学習への協力要請

実は、 家庭での学習習慣を身につけることが一番重要なのです。

しかし、「家で全然やらないから塾に行かせているのに!!」という保護者の方もいるかもしれません。

保護者の方には、 家庭学習のサポート方法についても具体的に提案しましょう。

  • 毎日、決まった時間に勉強する習慣をつける
  • 勉強しやすい環境を整える
  • タイマーを使って、集中力を高める
  • 分からない問題は、一緒に考える

など、具体的なアドバイスをすることで、家庭学習の習慣化を促すことができます。

4. トラブル回避のための仕組み作り

「成績が上がらない」というクレームを未然に防ぐための仕組み作りも重要です。

目標設定の明文化

入学時に、保護者の方と子ども、塾の三者で目標を設定しましょう。

目標は、 成績だけでなく、勉強習慣の確立や興味を持てるようになることも含めましょう。

そして、 目標を明文化することで共通認識を持つことができます。

進捗報告の定期化

成績だけでなく、日々の努力や小さな成功も 定期的にレポートしましょう。

保護者の方が進歩を実感できる仕組みを整えることで、安心感を与えることができます。

塾側の方針と保護者のニーズの乖離がないようにする

塾の方針と保護者の求めているものによっては、 乖離が生じてしまうことがあります。

例えば、

点数や偏差値など目に見える数字(結果)だけがすべてではない。まずは学習習慣を付けることが大事

保護者

絶対に偏差値60までに上げてもらわないと困る

このような場合、成績が上がらなかった時にクレームになることは想像できるでしょう。

事前に、 家庭が塾に求めていることを具体的に確認しましょう。

塾の方針をしっかりと伝え、 理解・納得していただいた上で入塾していただくことが大切です。

5. まとめ

「成績が上がらない」というクレームには、保護者の方の不安や期待も含まれています。

これに正面から向き合い親身な対応を心がけることで、 塾と保護者の信頼関係を強化するチャンスに変えることができます。

クレームを 「塾全体のスキルアップのきっかけ」として捉え、塾の成長につなげていきましょう。

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