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質問力を鍛えよう!子どもの主体性を伸ばす指導者の実践術

目次

ディスクリプション(検索結果表示用の説明文)

子どもとの会話が一方通行になっていませんか?質問力を鍛えることで、子どもの思考力主体性が大きく伸びます。本記事では、質問力が高い人/ない人の違い、教育現場で実践できる具体的な鍛え方と、すぐに使えるフレーズ集を解説します。

はじめに

生徒から、最近こんなこと言われたりしていませんか?

  • 「先生の言うことはわかるけど、どうしたらいいか分からない」
  • 「勉強しなきゃいけないのはわかってるけど、やる気が出ない」

もしかすると、私たち指導者側の「質問の質」が、子どもの可能性を閉じ込めてしまっているかもしれません。

かつての私もそうでした。良かれと思って「なんでやらないの?」「どうして間違えたの?」と、詰問(きつもん)に近い質問をしてしまい、子どもが口を閉ざしてしまう。そんな経験を繰り返しました。

でも、安心してください。質問力は、生まれ持った才能ではなく、誰でも鍛えられるスキルです。

今日は、私たち指導者が質問力を磨くことで、子どもの思考力主体性を劇的に伸ばす具体的な実践術を、私の失敗談や、協会で培ってきた科学的な知見を交えてお伝えしますね。「明日から早速試してみよう!」と思っていただけるような、心温まるヒントを見つけていただけたら嬉しいです。


1. 質問力とは何か(定義とメリット)

まず、「質問力」とは何でしょうか?単に「わからないことを聞く能力」ではありません。

質問力とは、相手の意図や状況を把握し、目的に応じて情報・本音・深い理解を引き出すために、適切な問いを構成・選択・投げかける能力です。これは、コミュニケーションの中核をなす大切なスキルなんですよ。

質問力がもたらすメリット

良い質問は、ただ疑問を解消するだけでなく、以下のような大切な効果を生み出します。

  • 信頼関係の構築: 良い質問は「あなたに興味を持っています」というメッセージになり、安心感と信頼を築けます。
  • 本音の引き出し: 子どもがまだ言語化できていない気持ちや考えを外に出す手助けになります。
  • 認識のズレ解消: 指導者と子どもの「わかったつもり」を防ぎ、深い理解へ導きます。

鍵となるのは、「タイミング」「目的の明確さ」「オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの使い分け」です。

2. 質問力がない人・高い人の違い(チェックリスト)

では、質問力が「高い人」と「ない人」は、具体的に何が違うのでしょうか?**「質問力が高い人」**の視点を学び、ご自身の指導に活かしましょう。

観点質問力が高い人の特徴質問力がない人の特徴
目的目的が明確で、核心に迫る質問ができる。目的があいまいで、的外れや誘導的な質問が多い。
関係相手の立場・感情に配慮し、関係を損ねない聞き方をする。配慮が欠け、本音を引き出せない
方法オープン/クローズを適切に使い分け、フォローアップで深める。Yes/No質問を乱発したり、相手の回答を遮って次へ移る。

特に、質問力が高い人は、相手が答えやすい質問を選び、会話を広げる技術に優れています。一方通行な会話を避けるために、私たち指導者自身が「聞き手」に回る姿勢が大切です。

3. 質問力を鍛えることで子どもはどう成長するか

私たちが良い質問を投げかけることで、子どもたちは単に成績が上がるだけでなく、人生を切り開く力を身につけていきます。

短期〜長期の変化の具体例

  • 短期(数週間): 自発的な発話が増加し、「なんで?」「どうして?」といった疑問を言語化できるようになる。
  • 中期(1-3ヶ月): 学習姿勢が主体的になり、問題に直面しても「わからない」とすぐ言わず、自己解決志向が芽生える。
  • 長期(半年〜): 論理的思考力や表現力が向上し、自分の意見を形成し、伝達する力が育つ。

心理・関係面への影響

質の高い対話は、子どもに「自分は大切にされている」という感覚を与え、自己肯定感の土台を強めます。

反抗期や思春期の子どもとの対話が一方通行になりがちな場面でも、問い返しを使うことで、対立から健全な探究へと会話を転換できることが研究からも示唆されています。

4. 質問力を鍛える具体的な方法(実装フレーム+フレーズ例)

ここからは、明日からすぐに使える具体的な質問の「型」と「フレーズ」をご紹介します。

質問の「型」(レシピ)を活用する

私が実際に試して効果があったのは、「広げる→深める→要約→次の一歩」という流れを意識した質問の型です。

  1. 広げる:子どもの視野を広げ、情報を引き出す。「一番大事だと思う点は?」
  2. 深める:思考の根拠を問う。「そう思った根拠は?」「別の見方があるとしたら?」
  3. 要約:指導者が一度受け止める。「つまり〜だね(確認)」
  4. 次の一歩:行動を促す。「今できる1歩は?」

シーン別!すぐ使えるフレーズ集

シーンフレーズ例目的
授業後のふり返り「今日の一番の発見は?」「まだモヤっとしているのはどこ?」理解度チェック、内省促進
思考を深める「それを支える理由は?」「反例を挙げると?」論理的思考、多角的視点
自己肯定感育成「今日、自分で頑張ったことは何?」「失敗から何を学べた?」成長志向、自尊心強化
子どもの“なぜなぜ”対処あなたはどう思う?」「確かめる方法はあるかな?」思考の自走化、探究への転換

5. よくある質問(Q&A)

子どもが答えないときはどうする?

まずは「待つ」ことを意識しましょう。次に、質問の負荷を下げるために「AとBならどっちが近い?」のように選択肢を与えたり、Yes/Noで答えられる質問に変更したりします。そして「つまり〜ってこと?」と言語化を支援することで、安心感を持って話せるようになります。
また、答えが返ってこないからダメだと思う必要はありません。質問が子どもの中に入り、子どもが考え始めることが大切です。

質問することがすぐに思い付かない…

質問の引き出しを増やすために、「目的」(情報収集/理解/感情/行動)と「基本パターン」(何/なぜ/どうやって/いつ/どこ/誰)を組み合わせた手元カードを作っておくと便利です。まずは、授業や面談の最後に「一番の発見」「疑問」「次の一歩」の3点だけは必ず聞く、と決めておくと習慣化しやすいですよ。

「なんで?」攻撃にイライラ…

子どもの「なんで?」攻撃は、探究心の表れでもあります。イライラしたら深呼吸して、「あなたはどう思う?」と問い返し、考えを引き出す姿勢へ転換しましょう。一緒に考える姿勢を示すと、対立が共同の探究に変わり、親子や生徒との関係の質も高まります。

6. 教育現場で実践するためのポイント

質問力を高めるには、指導者である私たちが「良い質問」のモデルとなることが重要です。

  • 定常的な「質問の場」づくり: 授業末に3〜5分のミニ・グループワークを設け、「理解したこと/分からないこと」を互いに質問し合う習慣化を促します。
  • 先生自身のモデル化: 授業冒頭で教員が良い質問を「見せる」ことで、生徒全体の質問力を底上げできます。
  • 自己発問ワーク: 子どもたち自身に「自己質問リスト」を作ってもらい、自律的な問いを増やす練習も有効です。

最後に:もっと知りたい・実践したい先生へ

質問力は、子どもの主体性という未来へのエンジンを動かすための、私たち指導者の「」です。この質問力を磨くプロセスは、私たち自身の思考力や対話力をも深めてくれます。

受験コーチング協会では、この質問力を活かして、子どもたちが自ら未来を切り開く力を育てる指導技術の研鑽と継承を行っています。

\有益な情報をゲットする/

質問力を磨き、一人でも多くの子どもたちが自立して未来を切り開けるよう、一緒に頑張ってまいりましょう。

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